TLVとは

TLV(TraceLogVisualizer)は各種RTOSやシミュレータ、エミュレータ等が出力するトレースログを可視化し、 トレースログの解析を容易にするためのツールです。

TLVは、名古屋大学が中心になって文部科学省の先導的ITスペシャリスト育成推進プ ログラムにより実施している「OJLによる最先端技術適応能力を持つ IT人材育成拠点 形成」における OJL(On-the-Job Learning)の実習テーマとして開発したものです。

TLV開発の背景

組込みシステムでのマルチコア利用の増加していますが、 マルチコア環境では各タスクが非決定的に動作するためブレークポイントやステップ実行を用いた デバッグが困難です。 そこで、トレースログを用いた実行後の解析によるデバッグが必要となります。

しかし、トレースログは巨大になることが多いため、直接人が扱うのは困難です。

TLVの特徴

  • 様々な形式のトレースログに対応可能
    • トレースログの形式ごとに変換ルールを用意することで可視化可能
    • 変換ルールはプラグイン化しているため、自由に追加可能
    • 変換ルールは、TLV独自の記法で記述する
  • 様々な可視化表示に対応可能
    • 可視化ルールを書き換えることで、可視化方法を変更可能
    • 可視化ルールをプラグイン化しているため、自由に追加可能
    • 可視化ルールは、TLV独自の記法で記述する
  • 可視化ルールの任意のプログラミング言語での記述
    • Ruby等の言語で記述可能
    • CPU利用率などの計算がともなう可視化が可能
  • TOPPERSライセンスに基づくオープンソース・ソフトウェア

標準でサポートしているトレースログ形式

動作環境

ビルド環境

  • Microsoft Visual Studio Professional
    ※ 無償で利用できる Microsoft Visual Studio C# 2010 Express でもビルド可能です。

ダウンロード

最新リリースを以下からダウンロードできます。また、クイックスタートを用意しています。
最新のリリース
パッケージ サイズ リリース日
TLV Release 2.0.1 7.6MB 2013-05-13
TLV Release 2.0.1 ソースファイル 17.2MB 2013-05-13
Release 2.0との違い
クイックスタート
過去のリリース
パッケージ サイズ リリース日
TLV Release 2.0 7.6MB 2012-04-02
TLV Release 2.0 ソースファイル 17.2MB 2012-04-02
Release 1.3との違い
TLV Release 1.3 5.9MB 2011-03-15
TLV Release 1.3 ソースファイル 16.4MB 2011-03-15
Release 1.2との違い
TLV Release 1.2 5.7MB 2010-08-05
TLV Release 1.2 ソースファイル 16.3MB 2010-08-05
Release 1.1.2との違い
TLV Release 1.1.2 5.5MB 2010-04-15
TLV Release 1.1.2 ソースファイル 16.2MB 2010-04-15
Release 1.1.1との違い
TLV Release 1.1.1 5.5MB 2010-04-06
TLV Release 1.1.1 ソースファイル 11.2MB 2010-04-06
Release 1.1との違い
TLV Release 1.1 4.2MB 2009-11-18
TLV Release 1.1 ソースファイル 16MB 2009-11-18

バグ報告先

開発スタッフ

TLVの開発に参加している開発スタッフは次の通りです(所属は参加した時点のもの)。

名前 所属 時期
本田晋也 名古屋大学 組込みシステム研究センター 2008年〜
後藤隼弐 名古屋大学 情報科学研究科 2008年〜2009年
水野洋樹 名古屋大学 情報科学研究科 2008年〜2010年
柳澤大祐 名古屋大学 情報科学研究科 2008年〜2010年
鵜飼真充 名古屋大学 情報科学研究科 2009年〜
市原大輔 愛知県立大学 情報科学研究科 2009年〜

※ 開発スタッフの名前は、掲載を了承された方のみ記載しています。

論文紹介

  • 後藤隼弐,本田晋也,長尾卓哉,高田広章,トレースログ可視化ツールTraceLogVisualizer (TLV), コンピュータ ソフトウェア, Vol.27,No.4, pp.8-23, Nov 2010.
  • 後藤 隼弐,本田晋也,長尾卓哉,高田広章, トレースログ可視化ツールの開発, 電子情報通信学会技術研究報告[コンピュータシステム], Vol.108,No.463, pp. 73-78, 佐渡島, Mar 2009.
  • 後藤 隼弐『OJLによるトレースログ可視化ツールの開発』修士論文,名古屋大学2009