2021年10月24日(日)から25日(月)に、オンラインにて、TOPPERS開発者会議2021を開催しました。 今回の開発者会議における議論の内容と様子をまとめた「第22回開発者会議 開催レポート」を発行しました。
TOPPERS開発者会議は、TOPPERSプロジェクトの開発成果物の開発、利用に携わる方が集まり、1泊2日の合宿形式で集中的に議論、開発する会議です。
2021年10月24日(日)と25日(月)に、ZoomにてTOPPERS開発者会議2021を開催いたします。
今回のゲストトークでは、マイクロソフトコーポレーション Worldwide IoT CSU Asia 太田 寛 氏 と京都マイクロコンピュータ株式会社 河田 智明氏をお招きします。
太田氏には「IoT 開発を支える技術の'今'と'これから'」、河田氏には「RustでITRONプログラミング: 今できることと、これからの進化」というタイトルでご講演頂きます。
TOPPERS開発者会議はTOPPERSプロジェクトの会員ではない方にもご参加頂けます。
TOPPERS関係の技術的な議論が満載です。
TOPPERSプロジェクト成果物の開発者に、直接質問や提案をできる絶好の機会ですのでぜひご参加下さい。
参加申込書にご記入の上、10月15日(金)までに電子メールにてお申し込みください。
10:00 - 10:10 | オープニング | |
10:10 - 12:10 | ゲストトーク1 IoT 開発を支える技術の'今'と'これから'
私がIoT導入推進に携わってから早8年、技術は目まぐるしく進化し、また、ユーザー側の意識も変わってきたと感じています。 IoTソリューション単体で語られる状況から、Digital Transformationの一部としてのIoTという側面が強くなってきています。 本セッションでは、今とこれからのIoTを実現する全体アーキテクチャと、IoTを実現するためにマイクロソフトが提供している技術・製品・サービスを紹介します。 加えて、IoTの現在のトレンドにおいて、サービス側からの観点から、組込み機器に求められる機能・特性について解説します。 |
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12:10 - 13:00 | 昼休憩 | |
13:00 - 13:30 | 自己紹介 | |
13:30 - 14:30 | ゲストトーク2 RustでITRONプログラミング: 今できることと、これからの進化
Rustという新しいプログラミング言語が注目を集めています。Rustの一番の売りはメモリ安全性ですが、Rustの有用性はこれに留まりません。 モジュールシステムやパッケージマネージャによりコードの再利用を容易化でき、またベアメタル環境でも段階的に機能する仕組みが整っています。 本セッションでは「ベアメタルRust」とTOPPERSカーネルを組み合わせ、それぞれの良さを活かすアプローチについて議論します。この最初の一歩であるバインディングの設計について検討します。 さらに、「ベアメタルRust」の壁を超え、オープンソースエコシステムを最大限に活用できるようになるまでの展望を説明します。 |
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14:30 - 14:40 | 休憩 | |
14:40 - 15:10 | 議論1
Rustはモダンで生産性が高い言語であるが、ソフトウェア資産や長年使われてきた 堅牢性と言う意味ではC/C++言語に利があることも多いです。 そこで、本トークでは C言語で書かれたTOPPERS/ASPをRustから呼び出し、組み合わせて使う手法を解説します。 |
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15:10 - 15:20 | 休憩 | |
15:20 - 15:50 | 議論2
TOPPERS/ASP3カーネルをZig言語により記述した事例を説明し,課題を中心に説明する。また,Zig言語を選んだ理由について説明する。 |
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15:50 - 16:00 | 休憩 | |
16:00 - 18:00 | パネルディスカション & LT
高田先生、河田氏、杉本氏と共にRustとRTOSをテーマに議論します。 前半では、TOPPRESの上でRustを動かす事例、C言語以外の言語でTOPPERSを実装した事例を紹介していただきます。 Rustから見たTOPPERSやRTOSあるいはTOPPERSから見たRustについて、その可能性や課題、将来への期待や提案などについてお話ししていただきながら TOPPERSとRustの今後について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。 新しい試みとして、RustとRTOSをテーマにLT(10~20分程度)を募集します。 RustでRTOSを作ることに関する考察や、実装してみた例などをお待ちしています。 TOPPERS以外のOSも歓迎です。未完プロダクトの紹介でも構いませんので、お気軽にご応募ください! (LT応募方法は後日参加者宛に案内しますので、ご興味のある方はひとまず参加申し込みお願いします) |
10:30 - 12:00 | 議論4
ホームネットワークWG 長島 宏明 氏(コアーズ株式会社) Fuzzingは,近年注目されているソフトウェアテスト手法です. 本セッションでは,Fuzzingの概要と近年の研究動向をご紹介し, その実開発への適用について議論します. また,ホームネットワークWGにおけるTINET(TCP/IPスタック)に 対するFuzzingの取り組みや結果についてもご紹介します. |
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12:00 - 13:00 | 昼休憩 | |
13:00 - 14:00 | 議論5
TOPPERS第3世代カーネルで時間パーティショニング機能を導入したが,複数のパーティションから利用されるデバイスドライバは,作成に注意が必要になる。 どのような注意が必要になるかを説明し,課題について述べる。 |
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14:00 - 14:30 | 議論6
組込みマイコンでROS 2ノードを稼働するための研究開発に取り組んでいます. 現時点までに,TOPPERS/ASP3カーネルをプラットフォームとした軽量実行環境が構築できており,基本的なデータ型の出版購読通信ができることを確認しています. 本セッションでは,本研究開発の概要と現状を紹介し,簡単な動作デモをお示しします.その後,参加者の皆さまから本成果の活用が期待される適用事例や今後の方向性などについて意見をいただきたいと考えています. |
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14:30 - 14:40 | 休憩 | |
14:40 - 15:40 |
議論7-1
斉 峰 氏(埼玉大学) ECHONET Lite の JSON による各デバイス用のプロトコル定義から、通信部とデバイス部をつなぐ TECS コンポーネントの自動生成、 および Blockly 用クライアント側インタフェースコードの自動生成を行なう。 (2) TECS コンポーネントから mruby スクリプトを呼出すフレームワーク 下村 遼太 氏(埼玉大学) TECS コンポーネントから mruby スクリプトを呼出すフレームワークを開発中 (逆は、既開発)。 応用例の一つは TECS コンポーネントの単体テスト用スタブコンポーネントとしての利用。 |
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議論7-2
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15:40 - 15:50 | 休憩 | |
15:50 - 17:00 | ハンズオン1 : Raspberry Pi Pico でのTOPPERS第3世代RTOSの実行
Raspberry Pi Pico 上でTOPPERS第3世代RTOSをビルドして実行するハンズオンを 実施します. |
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ハンズオン2 : mruby+TECS on TOPPERS BASE PLATFORM
TECS を使って mruby を TOPPERS BASE PLATFORM に移植するハンズオンです。 TECS を使うと、驚くほど簡単に移植できます。 コンフィグレーションも簡単です。 |
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17:00 - 17:10 | クロージング |