(toppers-users 1481) Re: TOPPERS初級実装講師教育セミナー開催の

Ogawa.Kiyoshi ogawa.kiyoshi @ nmiri.city.nagoya.jp
2004年 6月 11日 (金) 10:59:24 JST


もなかさん、浅沼さん

いつもお世話になっています。

小川清@名古屋市工研です。


> こんにちは。
> 私自身は、教材の開発に関与していないですし、セミナーを
> 受けてもいないのですが、会社の同僚がすでにセミナーに
> 参加しています。で、教材一式が手元にあるので、ちょっと読んでみました。

私自信も教材の開発に関与してこなくて、受けていなかったのですが、
なんとかしないといけないと思い、いろいろ調べています。

> On 2004/06/11, at 3:22, 浅沼 美弘@ML wrote:
> > と、なってます。
> > 開発環境の構築・ターゲットシステムへの移植をせずに(知らず
> > に)、いきなり uITRON アプリケーションの開発を方法を教える
> > セミナーなのでしょうか?
> そういうふうに考えていただいてよいようです。

現在のカリキュラムはそうなっているという意味ですね。

開発環境の構築は、オープンソースなので、オープンな環境での情報交換が可能だと
思います。
#このMLまたはGCCだけであれば、GCCのコミュニティ

ターゲットシステムへの移植は、できればTOPPERS会員になっていただいて移植作業
をされる方を
お勧めいたします。(いろいろな中間的な情報が得られるという意味で)

#このMLでも多少は可能?各チップに関連するMLでも議論になると嬉しいかも、、、

> タイマードリブンで(OSなしで)組込みシステムをカリカリ書いてきた方や
> PC上でスレッドプログラミングはしたことがあるけれど、組込みはまだ
> やったことが無いという方にとっては、フィットするかなと思います。

はい。セミナ受講者の方々から、最近何人かからご意見を伺っている範囲では、

1 スレッドプログラムはしたことがあるけど組み込みはまだ
2 ITRONの仕様は知っているけど、TOPPERSはまだ
3 M16Cは利用したことはあるけどTOPPERSはまだ
4 組み込み系の開発はしたことがあるけどOSを利用するのは初めて
という方にはBestChoice

> // 私見です。参加者を限定するものではありません。

それ以外の方には、事前にいろいろ質疑いただけると、当日の効率があがると思いま
す。
その意味で、今回のご質問は、ちょうどよかったと思います。
#より具体的なご質問があれば、MLでも、個別でもお受けできると思います。
#正答率は低いかもしれませんが、、、

> 今回セミナーのターゲットボードでは、Cコンパイラがgccではなく、
> 開発環境の構築は結構簡単にできてしまいます。

M16C固有の課題は存在していて、泣くことはあります。
# M16Cのコンパイラのセミナを受講したことがないためだけだと思いますが、、、

> gccの場合でも、クロス開発環境の構築はバッドノウハウの塊みたいな
> 面がありますので、ボードメーカが提供するバイナリパッケージを
> 使いましょう、という流れが健全ではないかなという気が(個人的には)
> 最近しています。

基本的には、コンパイラの試験は、コンパイラ自体をコンパイルすることに始まるの
で、
必ずコンパイラのコンパイルはしましょうという話はしたいです。
#SWESTの分科会で取り上げたいです。
#http://www.ertl.jp/SWEST/

コンパイラのセルフコンパイル、クロスコンパイルとも、環境の設定、
各種ツールの組みあわせ、マシンの状態などで、
うまくいかないことがしばしばあります。

TOPPERSプロジェクトの課題というよりは、
GCCプロジェクトの課題なので、そちらに参加する機会があればと思っています。
#SWESTに、GCCプロジェクトの方が参加されたときには、いろいろ教えていただきま
した。

> > # 個人的には、前段作業(一連の流れ)のセミナーがあると嬉しい
> > # のですが・・・、それらセミナーは既に開催終了なのでしょうか?
> > # 今後のセミナー計画を、教えて頂ければ幸いです。
> NPO内の教育WGで、中級者コースが準備されているようですが、
> 今のところ、カーネル移植者のためのセミナー企画という話は
> 出ていないようです。

数年前に豊橋であったカーネルソースの勉強会を土台に、
上級セミナとして、カーネルソースを使った勉強会という話はお聞きしています。
#やりませんかと御願いしているという方が正確かもしれません。

カーネルソースそのものの勉強で、移植に限定した話題ではないですが、
知見としては移植上の課題が議論の中心の一つになるような気がします。

> ターゲットシステムへの移植話は、今後、Interface誌の連載で記事に
> なるという噂を耳にしています。

期待しています。

> 1.4 以降、シリアル周りが整理された分、移植が煩雑になっていることは
> 否めないので、何らかの解説文書が必要だという共通認識は、
> カーネル開発者の間ではあります。
> 言ってしまうと情けないですが、人手不足でそういったところに
> 手が回らないというのが正直なところだったりします。

はい。手が回らないところを、なるべく担当するようにします。

> 参考まで。
> --
> from もなか