(toppers-users 3353) Re: TOPPERS新世代カーネル統合仕様について

Hiroaki TAKADA hiro @ ertl.jp
2011年 1月 5日 (水) 16:53:24 JST


酔漢様、皆様

以下の件、返答が遅くなって申し訳ありません。

TOPPERS新世代カーネルの今後の開発テーマの1つにリストアップさせてい
ただきます。

それにあたり質問が2つあります。

1. (toppers-users 3337)で提示した2つのアプローチについてはどうお考
えですか? 下のメールからは、(2)の実装アプローチが必要と考えますが、
その理解であっていますか?

2. 今のサービスコールの時間単位を変更するのではなく、時間単位がμ秒
単位の新しいサービスコール(例えば、dly_tskに対してudly_tskとか)を
導入しようという提案と理解しましたが、この理解であっていますか?

よろしくお願いします。

高田広章
名古屋大学

(10/12/24 22:30), suikan wrote:
>   酔漢です。ご無沙汰しています。
> 
> μ秒単位の制御を行いたい場面はいくつかあります。
> 
> DMAによるシリアル転送を行う場合、必ずしもDMA終了が送信終了を意味しませ
> ん。FIFOを使うからです。DMA終了はFIFOへの書き込み である場合があり、その
> 場合、DMA終了割り込みを受けた後もデバイスが送信中か否かチェックしなけれ
> ばなりません。送信中なら時間をおいて見に 来るわけですが、メモリ・デバイ
> スやSPIなどと言ったペリフェラルの再チェックに1m秒待つのはあまりにも性能
> のインパクトが大きく、かつポー リングをするのではRTOSを使う意味がありま
> せん。
> 
> また、たいした例ではありませんが、LEDをPWM点灯させたい場合など、1mS単位
> で処理するとなめらかに増光減光するのが難しくなります。
> 
> 確かにハードウェアタイマと割り込み、セマフォを組み合わせば細かい処理がで
> きますが、せっかくの手軽さがスポイルされます。また、システムタイ マの
> ティックを変えたのでは、せっかく標準仕様のOSを使う意味が希薄になります。
> 共同作業のリスクも高まり、コード再利用性は低下します。
> 
> Blackfinプロセッサはすでにタスク切り替え時間が1μ秒を切っていますが、3000
> 円で売られているマイコンが100MHzを突破してお り、普及マイコンでもタス
> ク・スイッチ時間1μ秒が射程に入ってきています。システムの時間管理に1μ秒単
> 位のサービスが追加されてしかるべき時 期ではないでしょうか。
> 
> 酔漢
> 
> (2010/12/21 14:05), Hiroaki TAKADA wrote:
>> 孫様
>>
>> 名古屋大学/TOPPERSプロジェクトの高田です。
>>
>> 現時点では、RELTIM、TMOの拡張については検討していませんが、
>> 技術的に難しい話しではありませんので、要求が多いようであれば
>> 考えたいと思います。具体的にどのような使い方をされたいか、差
>> し支えない範囲でご教示いただけると幸いです。
>>
>> 現在のTOPPERSカーネルでμs単位のタスク制御を行いたい場合には、
>> (OSが使っているのとは別に)それ用のタイマを用いて制御するこ
>> とになります。これも、より具体的な要求にわかれば、適切な方法
>> がご提示できると思います。
>>
>> 高田広章
>> 名古屋大学
>>
>> (10/12/20 12:25), 孫 正道 wrote:
>>> はじめまして。孫と申します。
>>>
>>> TOPPERS新世代カーネル統合仕様について
>>> ご質問させていただきたいと思います。
>>>
>>> TOPPERS新世代カーネル統合仕様では
>>> 性能評価用システム時刻をus単位で取得することができるようですが、
>>> 将来はT-Kernel 2.0のようにRELTIM、TMOなども
>>> us単位に拡張される予定なのか、
>>> ご存じの方はいらっしゃいますでしょうか。
>>>
>>> あと、現在のTOPPERSカーネルを使ってus単位の
>>> タスク制御を行う方法はありますでしょうか。
>>>
>>> よろしくお願いいたします。
>>>
>>> ---
>>> 孫 正道
>>>
>>
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