(toppers-users 4632) 公開講座の案内「リアルタイムOSの内部構造」

Shinya Honda honda @ ertl.jp
2017年 3月 8日 (水) 13:51:36 JST


皆様

本田です.

下記の通り,ASPカーネルの内部構造について学べる公開講座を実施します.

講師は,ASPカーネルの開発者の高田と本田です.講座は2日間と時間がありま
すので,実際のコードを示しながら詳細に説明します.

参加の検討をお願いします.


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  名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター
        人材育成プログラム(NEP)からのお知らせ
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お世話になっております.
NEPから,受講者募集についてご案内です.

NEPではこの度,
「リアルタイムOSの内部構造」
を次の日程で開講します.

2017年03月22日(水),および23日(木)の2日間 9:30-17:00
初日集合時間 9:15(開場09:00)

本講座の受講生募集を,03月15日(水)23:00 までWebで行います.
※定員になり次第,締め切らせていただきます.

Webからお申込み下さい.

講座概要とお申込みページはこちら(↓)
https://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP/H28T01.html

■費用
・受講料 : 4万円
(ただし,東日本大震災の被災地に本社がある企業の社員が
受講される場合は,無料といたします.)
費用は,お申し込み後に,名古屋大学大学院情報科学研究科
会計係から請求いたします.お申し込み後に送られる請求書類に
従ってお振込みください.

■場所
名古屋大学 IB電子情報館南棟 285号室
http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP/map_IB.html

■定員
15名
先着順です.

■講師
高田広章(名古屋大学),本田晋也(名古屋大学)

■概要
最近の組込みソフトウェア開発では,リアルタイムOSが使われる
ことが多くなっていますが,リアルタイムOSを使いこなすためには,
その内部構造について知っていることが大きな助けになります.

このコースでは,μITRON仕様を拡張・改良したリアルタイム
カーネルであるTOPPERS/ASP(Advanced Standard Profile)
カーネルを題材に,その内部構造について学びます.
TOPPERS/ASPカーネルの開発者2名が,なぜそのような設計にした
かに踏み込んで解説します.さらに,TOPPERS/ASPカーネルに導入
されたTOPPERS標準割り込みモデルについても学びます.

アプリケーション開発者がリアルタイムOSの内部構造を知ることで,
OSの能力を活かしたアプリケーションの設計が可能になります.

リアルタイムOSを使った組込みソフトウェア開発に従事しているが,
その内部について全く知らないという技術者の方に最適なコースです.

(補足) このコースは,H16年度からH20年度まで行われた名古屋
大学NEXCESSプログラムで開催した専門1「リアルタイムOSの内部
構造」コースと同じ内容です.

■実習機材
講義当日は,受講者1人に以下の実習教材1セットをお貸しします.
・開発用ホストPC
 WindowsPC, 開発環境(ARM社 μVision(GUIベース))をセット
   アップ済
・ターゲットプロセッサ
 ・Atmel AT91SAM7S128(ARM7TDMI)
・実行環境
 ・μVision 付属シミュレータ

■到達目標
・リアルタイムカーネルの内部構造を理解する

■対象者
以下の(1)-(2)の条件がOR条件の方
(1)リアルタイムOSを用いた組込みソフトウェア開発に従事されて
いる方,従事される予定の方
(2)リアルタイムOSの研究・開発に従事される予定の方

過去にNEXCESSの専門1コースを受講された方は,同じ内容ですので,
受講の必要はありません.

■前提条件
・リアルタイムカーネルの使用方法(外部仕様)を理解していること
申込み時にμITRON仕様について知っている必要はありませんが,
開催日までに予習してきていただきます.
・C言語のプログラミングができること
・マイクロプロセッサの基本機能(機械語,割込み)について
知っていること.
ただし,ARMについて知っている必要はありません.

■特記
(1)撮影に関する協力  
講義の様子を撮影し,復習・講義改善・電子教材開発へ利用する
計画があります.皆様の画像・音声を記録して,電子教材として
配布する可能性があります.

(2)アンケートに関する協力
講義の前中後に,アンケートや簡易テストなどを実施する場合が
あります.実施する場合は別途お知らせします.
アンケートは,上司や部下の方へ実施する場合もあります.
これらのアンケートは,本教育の効果に関する調査研究目的のみで
実施します.
個別の回答者が特定される情報は公開しません.ただし,個人情報
が特定されないように処理した上で,論文や報告書,会議等で発表
する場合があります.

■内容(予定)
第1日目
 リアルタイムOSの基礎,ITRON仕様とTOPPERSプロジェクト
 TOPPERS/ASPカーネルの概要,リアルタイムカーネルの構成
 ARMのアーキテクチャ,開発環境とカーネルの構築手順
 リアルタイムカーネルの動作例,システム状態とコンテキスト,
 ディスパッチャ

第2日目
 TCBとレディキューの構造,待ち状態を表現するためのデータ構造,
 待ちオブジェクトのコントロールブロック構造,割込みハンドラの
 出入口処理
 サービスコールのコード解説
(タスク管理機能,タスク付属同期機能,タスク間同期・通信機能)

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お問い合わせ先
 〒464−8601
  名古屋市千種区不老町 NIC館5階508
     名古屋大学 大学院情報科学研究科
     附属組込みシステム研究センター
     NEP
 TEL : 052-789-5284
 FAX : 052-789-4237
 E-mail : nep @ nces.is.nagoya-u.ac.jp
 URL : http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP
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