(toppers-users 4694) Re: FMPカーネルをGCCコンパイラ以外での使用する場合について

fxat TANIGUCHI KAORU kaoru.taniguchi @ fxat.co.jp
2017年 8月 8日 (火) 08:08:23 JST


本田様、堀様

質問させて頂きました、谷口です。
ご回答頂きましてありがとうございます。


堀様
TOPPERS FMPについて誤解を与えるような質問をしてしまい、申し訳ありません。

TOPPERS FMPと、GCC標準ライブラリを使用しているアプリケーションプログラムを
GCCコンパイラでビルドした場合は、ソースコードを公開する必要があるという認識でした。
ご指摘頂きました通り、TOPPERS FMPとしてはGCC標準ライブラリを使用していないため、
TOPPERS FMPに関してはGCCコンパイラでも問題ないと理解いたしました。

デバッグの都合上、TOPPERS FMPのソースコードとアプリケーションプログラムを
共通のコンパイラでビルドできないかと思ったのですが、
1: TOPPERS FMPはGCCコンパイラでライブラリ化し、アプリケーションプログラムはARMコンパイラでビルドする
2: TOPPERS FMPとアプリケーションプログラムをARMコンパイラでビルドする
のいずれかの対応を検討しようと思います。

またGCCの規約につきましても、教えて頂きました情報を元にもう一度精査してみます。
(問題がなければGCCコンパイラで一本化できそうなので)
ご教授いただきまして、ありがとうございます。


本田様
利用規約と、ARMコンパイラの対応状況についての情報ありがとうございます。
TOPPERS FMPカーネルのARMコンパイラ対応については、ご教授いただいた情報を参考にして
対応してみようと思います。
少しのファイル追加で対応可能とのことで、安心致しました。

ご教授頂きまして、ありがとうございます。

谷口

> -----Original Message-----
> From: users-bounces @ toppers.jp [mailto:users-bounces @ toppers.jp] On
> Behalf Of Shinya Honda
> Sent: Monday, August 07, 2017 5:47 PM
> To: users @ toppers.jp; HORI, Takeshi <hori-takeshi @ hro.or.jp>
> Subject: (toppers-users 4693) Re: FMPカーネルをGCCコンパイラ以外で
> の使用する場合について
> 
> 堀さん
> 
> 本田です.
> 
> On 2017/08/07 17:01, HORI, Takeshi wrote:
> >    fmp_zynqmp_a53_arm64_gcc-20170523.zip
> >
> > に含まれるコードを調べてみたのですが,
> >
> > target\zynqmp_a53_arm64_gcc\ultrazedeg_sdk\ultrazedeg_hw
> >
> > 以下にある二つのファイル
> >
> >   psu_init_gpl.c
> >   psu_init_gpl.h
> >
> > は,コード内のコメントの表記を信じると,GNU GPL (権利者はXilinx) で
> ライ
> > センスされているようです。
> これらのファイルはXilinxSDK(IDE)が生成したファイルで,FMPカーネル
> とは
> リンクしません.
> 
> 以上,よろしくお願いします.
> 
> 
> >
> > もしこのファイルが最終的なバイナリにリンクされているのならば,コン
> パイラ
> > の種別に関係なくGNU GPL の影響を受けてしまうようにも見えます。
> >
> > zynq 依存部の target_user.txt には,ライセンスに関する注意喚起は特
> にない
> > ようですが。
> >
> >
> >> 谷口様
> >>
> >> 北海道立総合研究機構 工業試験場(TOPPERS特別会員団体)
> >> の堀と申します。よろしくお願い致します。
> >>
> >> 質問内容に関する直接の回答ではなくて恐縮なのですが,
> >>
> >>> GCCの規約に標準ライブラリを静的にリンクして使用する場合、
> >>> ソースコードの開示が必要
> >>
> >> というのは,具体的にはどのような根拠に基づいて判断されている
> >> でしょうか。
> >>
> >> Linux などのOSで標準Cライブラリとして用いられている GNU Cライブ
> ラリ
> >> (glibc) は,GNU Lesser General Public License (LGPL)で提供されて
> います
> >> が,今回の案件はそれとは関係ないと思います。Linux 上のアプリケー
> ション開
> >> 発などとは違い,TOPPERS/FMP では glibc は使われていないので,(ア
> プリケー
> >> ション側で使うために自分で明示的にglibc由来のコードを導入しない
> かぎり)
> >> glibc のライセンスは関係ないのではないでしょうか。
> >>
> >> また,gcc で何かのプログラムをコンパイルした場合,コンパイルされ
> たバイナ
> >> リに対して gcc のライセンス (GNU GPL) が伝搬することはない,と私
> は理解し
> >> ています。gcc でコンパイルされたバイナリには,gcc のランタイムラ
> イブラリ
> >> (libgccなどのこと。glibc のことではない)に由来するコードが含まれ
> ますが,
> >> それらによってコンパイルされたコードの配布等が制限されないよう,
> ライセン
> >> スの例外が設けられています。
> >>
> >> GCCランタイムライブラリ例外とFAQ
> >> https://www.gnu.org/licenses/gcc-exception-3.1-faq.ja.html
> >>
> >> もし,GCC の使用を止める理由が
> >>
> >>> GCCの規約に標準ライブラリを静的にリンクして使用する場合、
> >>> ソースコードの開示が必要
> >>
> >> これだけなのでしたら,もう一度ライセンス関係の問題を精査してみた
> 方がよい
> >> のでないか,と思います。
> >>
> >> p.s.
> >> このメールを書くにあたり,GNU GPL ライセンス文書や TOPPERS/FMP カ
> ーネル
> >> のソースコードを詳細に調査して確認した訳ではないので,間違いがあ
> りました
> >> らすみません。
> >>
> >>
> >>
> >>> 皆様
> >>> はじめまして、谷口と申します。
> >>>
> >>> TOPPERS/FMPカーネルをGCCコンパイラ以外で使用する場合について、
> ご質問させて下さい。
> >>>
> >>> TOPPERS/FMPカーネルはGCCコンパイラでの動作確認をされているとの
> ことですが、
> >>> GCCの規約に標準ライブラリを静的にリンクして使用する場合、ソース
> コードの開示が必要ということから
> >>> ARM社のDS-5のARMコンパイラ(armcc)の使用を検討しています。
> >>> そこで下記の2点について、ご質問させて下さい。
> >>>
> >>> 質問1
> >>> Zynq UltraScale+ MPSoC Cortex-R5対応のTOPPERS/FMPカーネルは
> >>> 現状GCCコンパイラのみリリースされていますが、これをARMコンパイ
> ラに対応して使用した場合も、
> >>> 利用条件などは変わるのでしょうか?
> >>>
> >>> 質問2
> >>> Zynq UltraScale+ MPSoC Cortex-R5対応のTOPPERS/FMPカーネルを
> >>> ARMコンパイラに対応した実績があるかを知りたいのですが、ご存知の
> 方はいらっしゃいますでしょうか。
> >>> もしいらっしゃいましたら、対応時のアドバイスなどありましたらご教
> 授を頂けないでしょうか。
> >>>
> >>> よろしくお願いいたします。
> >>>
> >>> //谷口
> >>
> >> --
> >> 地方独立行政法人 北海道立総合研究機構
> >> 産業技術研究本部 工業試験場
> >> 情報システム部 計測・情報技術G  堀 武司
> >> 011-747-2942 / hori-takeshi @ hro.or.jp
> >>
> >
> >