(toppers-users 1611) Re: 機種依存部の階層構造について
Imai Kazuhiko
kimai @ mit.pref.miyagi.jp
2004年 9月 6日 (月) 14:14:54 JST
もなかさん
今井:
> (性能を稼ぐため)割込みコントローラ依存部はアセンブラで記述
> したくなるので、他のプロセッサファミリで流用することは考えて
> いませんでした。
割込みコントローラ依存部は(他のデバイスドライバより)ディ
スッパッチャと密接に係わっているため、これをC言語だけにする
とディスパッチャの作りがかなり制約を受けてしまうという点を書
き忘れました。
ただ、プロセッサコアと割込みコントローラの接続が複雑な
・カスケード接続されている
・バスを経由する
のような場合はアセンブラだけではとてもやってられないので、
割込みコントローラ依存部をきれいに分離したいという問題提起は
理解できます。
もなかさんはi386(PC/AT)を扱われているので、特にそのイメージが
おありなのかなと思いました。
組込みシステム全般ではどっちが主流なのでしょうか?
プロセッサコアと割込みコントローラの接続が
シンプル派 or 複雑派
> PDICガイドライン案も、割込みコントローラに関しては歯切れ悪い
> ですね。特殊な位置づけというのは解りますが…うーん、うーん。
アーキテクチャに差がありすぎて、無理に1つにまとめない方が良い
のだと思います。
# 分類の指標が提示してあるだけでも、とても参考になります。
JSPカーネル移植の観点からは、個人的に以下のような分類が
よろしいかと思います。
1.プロセッサコアと割込みコントローラが渾然一体
例:
割込みマスクがステータスレジスタ内に含まれている
2.プロセッサコアと割込みコントローラが分離されている
2−1.プロセッサコアへの割込み要求線が1本
・多くのRISCプロセッサが該当
・割込みコントローラ依存部を流用しやすい
2−2.プロセッサコアへの割込み要求線が複数本
例:MIPS
上記1と2-1の性質を併せ持つ
タイプ2だけ、割込みコントローラ依存部の再利用を考慮すれば、
十分なのかなと思います。
宮城県産業技術総合センター
今井和彦
E-mail kimai @ mit.pref.miyagi.jp