TOPPERSプロジェクトでは会員の皆様、TOPPERSにご興味をお持ちの方々にプロジェクトの成果や会員が関係する技術・商品・普及活動の最新動向をお知らせする場として「TOPPERSカンファレンス」を毎年開催しています。
第15回となる今年のカンファレンスのテーマは
「さらに深化する組込みシステム 〜開発しやすいRTOSを目指して」
です。
任意団体として活動を始めたTOPPERSプロジェクトですが、2003年にNPO法人を設立し、まもなく丸15年となります。2018年3月現在で団体正会員、個人会員、特別会員を含めた総会員数は約200となっています。
その間、ITRON仕様の技術開発成果を出発点として、各種のリアルタイムカーネルやミドルウェアの開発・提供、次世代リアルタイムOS技術の開発、組込みシステム技術者育成のための教材開発などを行ってきました。2013年からは、組込みシステム開発を取り巻く状況が大きく変わってきていることに対応し、第3期の活動に踏み出し、TOPPERS/ASP3カーネルを始めとした多くの開発成果を一般公開しています。
この機会にぜひカンファレンスにご参加いただき、TOPPERSプロジェクトの新しい動きに接していただければ幸いです。
会員 | 無料* |
非会員 | 5,000円 |
学生または関連団体会員 | 2,000円* |
(更新日: 2018年6月2日)
9:30 | 受付開始 | |
[開会] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
[特別講演] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
10:00 - 10:05 | 開会挨拶 | |
10:05 - 10:55 |
「計測セキュリティ:センシング段階における情報・物理セキュリティ」
松本 勉(横浜国立大学 大学院環境情報研究院 および 先端科学高等研究院) IоT やサイバーフィジカルシステムにおいて、フィジカル世界とサイバー世界の界面におけるセキュリティはこれまであまり認知されてきませんでしたが、重要であることは明らかです。本講演では、研究が急速に立ち上がりつつあるテーマである、センサ/計測システムを正しく機能させない攻撃等のセンシング段階での脅威に対抗する「計測セキュリティ(Instrumentation Security)」の概念と、その評価方法や課題について、最新の研究に基づき解説します。 |
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11:00 - 11:50 |
「IoT向け無線通信技術『LPWA』の最新動向と京セラコミュニケーションシステムのSigfoxに対する取り組み」
日比 学(京セラコミュニケーションシステム株式会社 LPWAソリューション部 副責任者) 概要:IoT向け通信として注目を集めているLPWA(Low Power Wide Area)。LPWAの種類やそれぞれの特徴と最新動向を解説します。また、LPWAの中の一つ Sigfoxネットワークサービスの概要と導入事例のご紹介を通じて、LPWAの現状と可能性を体感いただきます。 |
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11:50 - 12:45 | 休憩 | |
■午後は、二つの会場でセッションがあります。 | ||
[トラックA] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
12:45 - 14:15 | トラックA-1:TOPPERSの活動紹介 | |
「TOPPERS教育WG」
岩田和仁(教育WG/株式会社デンソークリエイト) |
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「TOPPERS開発者会議」
堀 武司(開発者会議実行委員会/(地独)北海道立総合研究機構) |
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「TOPPERS TECS WG」
大山博司(TECS WG主査/オークマ(株)) |
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「ホームネットワークWG」
長島宏明(ホームネットワークWG主査/コアーズ株式会社) |
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14:15〜14:30 | 休憩 | |
14:30〜16:00 | トラックA-2:技術・事例紹介 | |
「大規模ソフトウェアをRTOSベースで効率よく開発する採用事例紹介」
辻 邦彦(京都マイクロコンピュータ株式会社) 概要: 近年、イメージングシステムなどではRTOSベースのソフトウェアにおいても大規模化、複雑化の傾向がますます高くなってきています。膨大なタスクをかかえた数百メガバイト規模のリアルタイム制御系ソフトウェアを開発するには、システム全体を見渡せる整然としたメモリ管理方式と、効率の良いデバッグシステムの利用が必須です。本講では、当社の開発環境SOLIDを利用して開発された大規模ソフトウェアの採用事例をご紹介いたします。 | ||
「オフロード向け自動運転における車両制御システムの紹介」
難波直樹(ヤマハ発動機株式会社 生産技術本部) 概要:昨今のAI分野における技術進化スピードの速さから、研究開発における開発工数の削減、効率化は重要な課題であります。その中でToppers ATK2、ROS等によるオープンソースを活用することで機能開発により注力することが可能となった事例として、我々が取組んでいるオフロード向け自動運転における車両制御システムについて紹介します。 | ||
「SAFETY INNOVATION TO THE FUTURE」
田村法人(日本信号株式会社 MEMS事業推進部(係長)テクニカルエキスパート) 概要:LIDARの技術革新によって、空間認識の市場や産業が一気に広がる。安全性の観点から自動運転や建機などの移動体での採用が進んでいる今後の市場の広がりについて展望する。 | ||
「組込みソフト通信教育用教材へのTOPPERS/JSP採用事例」
坂本和貴(富士通エレクトロニクス株式会社) 概要:組込みソフトウェアの通信教育用教材として、Cypress社のマイコンを搭載したボード上にTOPPERS/JSPをポーティングしました。 本講では、TOPPERS/JSPを教育教材となるボードにポーティングした開発を通して経験したことについて紹介致します。 | ||
[トラックB] 会場:コンベンションホール:鶯 | ||
12:45 - 14:15 | トラックB-1:一般講演・チュートリアル | |
「Armが提案する組み込み向けMachine Learningと機能安全」
菅波憲一(アーム株式会社 リージョナルプロダクトマーケティング シニアマネージャ) (アーム株式\ 会社))
概要:ディープラーニング、GPGPU、技術的特異点(シンギュラリティ)などが一般紙面でも特集を組まれ、第3次AIブームが佳境を迎える中、機械学習機能はサーバーのみならずエッジデバイス側にも搭載され始めてきています。 |
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「TOPPERS USBホストミドルウェアの技術説明と実装の概要」
竹内良輔(教育WG主査/株式会社リコー) 概要:OPPERS BASE PLATFORM用にUSBホストミドルウェアをオープンソースとして開発を行いました。本チュートリアルではUSB規格、USBホストミドルウェアの仕組み、USBデバイスドライバ/RTOSとのI/Fの解説とSTM32F446 nucleo 144ボードとUSB-HUBを用いてデモを行います。 |
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14:15 - 14:30 | 休憩 | |
14:30 - 16:00 | トラックB-2:技術紹介 | |
「64bitARMプロセッサ向けの Dual OS モニタ SafeG64」
本田晋也(TOPPERSプロジェクト シニアテクニカルエキスパート/名古屋大学) 概要:TOPPERSプロジェクトではこれまで32bitARM-Aプロセッサ向けの Dual OS モニタであるSafeGを開発し公開している。ARM-Aプロセッサの64bit版はアーキテクチャが一新されたため、SafeGは用いることができない。そこで、64bitARM-Aプロセッサ向けに、SafeG64を実現した。SafeG64は、64bitARM-Aプロセッサ向け公開されているオープンソースのTFA (Trusted Firmware A)をベースに実現している。本講演では、TFAの基礎とTOPPERS OS をサポートするための変更点について説明する。 |
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「TOPPERS HRP3+TECS における TECS の活用」
大山博司(TECS WG主査/オークマ(株)) 概要:新しくリリースされた TOPPERS/HRP3(以下 HRP3) では、TOPPERS/ASP3 同様にシステムサービスが TECS 化され、TECS版サンプルアプリが同梱されるようになった。しかし、HRP3 における TECS の効用は、これに留まらない。TECS によるメモリ保護コードの自動生成、保護境界をまたぐコードの自動生成、メモリ保護の可視化により、HRP3のメモリ保護機能を活用したアプリケーション開発を大幅に支援する。本チュートリアルでは、これらの効用を中心に HRP3 における TECS の活用について説明する。 |
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[ミニ展示] 会場:コンベンションホール:ホワイエ | ||
11:50 - 17:15 |
ミニ展示
16:15~17:00にはコンベンションホール:鶯にてTOPPERSプロジェクトの通常総会を開催します。総会に出席されない方は、ミニ展示をご覧ください。 |
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[基調講演] 会場:コンベンションホール:梅 | ||
17:15 - 18:00 |
「TOPPERSプロジェクトの現状と方向性」
高田広章(TOPPERSプロジェクト会長/名古屋大学) |
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18:00 - 18:15 | 休憩 | |
18:15 - 20:00 | [懇親会]会場:コンベンションホール:鶯 | |
18:15 | 開会
・TOPPERS of the Year 発表 ・ほか |
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20:00 | 閉会 |
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