(toppers-users 3204) TOPPERS/ASPカーネルの内部構造に関する講座の案内

Hiroaki TAKADA hiro @ ertl.jp
2010年 5月 31日 (月) 17:46:41 JST


TOPPERS開発者・ユーザ各位

名古屋大学の高田です。

来る7月1日〜2日に、名古屋大学において、TOPPERS/ASPカーネルの内部構造
に関して解説する講座を行います。興味をお持ちの方は、ぜひご参加いただ
けると幸いです。

高田広章
名古屋大学

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  名古屋大学 大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター
        人材育成プログラム(NEP)からのお知らせ
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NEP事務局から,受講者募集のご案内です.

NEPでは,この度,
  「リアルタイムOSの内部構造」
を以下の日程で、開講します。

     7月1日(木)9:15 - 17:00
     7月2日(金)9:30 - 17:00

本コースの受講生募集を,6月25日(金)24:00 までWebで行います.
※ただし定員になり次第,締め切らせていただきます.

コース概要とお申込みページはこちら
http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP/T01.htm

どうぞ,Webからお申込み下さい.

■費用
・受講料 4万円
 お申し込み後に,名古屋大学大学院情報科学研究科会計掛から,振込先
などの情報を明記した請求書を送付します.請求書を受理された後に,お
支払い下さい.

■場所
 名古屋大学 IB電子情報館南棟 285号室
 ( http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP/map_IB.htm )

■定員
20名
先着順となります

■講師
高田広章(名古屋大学)、本田晋也(名古屋大学)
講師は,都合により変更される場合があります.

■概要
最近の組込みソフトウェア開発では,リアルタイムOSが使われることが多
くなっていますが,リアルタイムOSを使いこなすためには,その内部構造
について知っていることが大きな助けになります.

このコースでは,μITRON仕様を拡張・改良したリアルタイムカーネルで
あるTOPPERS/ASP(Advanced Standard Profile)カーネルを題材に,その
内部構造について学びます.
TOPPERS/ASPカーネルの開発者2名が,なぜそのような設計にしたかに踏み
込んで解説します.さらに,TOPPERS/ASPカーネルに導入されたTOPPERS標
準割り込みモデルや,JTAG ICEを用いたソフトウェア開発環境のセットア
ップ方法と使用方法についても学びます.

アプリケーション開発者がリアルタイムOSの内部構造を知ることで,OSの
能力を活かしたアプリケーションの設計が可能になります.

リアルタイムOSを使った組込みソフトウェア開発に従事しているが,その
内部について全く知らないという技術者の方に最適なコースです.

(補足) このコースは,H16年度からH20年度まで行われた名古屋大学
NEXCESSプログラムで開催した専門1「リアルタイムOSの内部構造」コー
スと同じ内容です.

■実習機材
講義当日は、受講者1人に以下の実習教材1セットをお貸しします.
・開発用ホストPC
  WindowsPC, GCC開発ツール(Cygwin環境)開発環境をセットアップ済
・演習用マイコンボード
  日立超LSIシステムズ製 MS7727CP01
( http://www.hitachi-ul.co.jp/ )
・JTAG ICE
  ソフィアシステム製 JTAG ICE UniSTACII/J
( http://www.sophia-systems.co.jp/ )

■到達目標
・リアルタイムカーネルの内部構造が理解できる
・JTAG ICEを用いたソフトウェア開発環境について理解できる

■対象者
以下の(1)-(2)の条件がOR条件の方
(1)リアルタイムOSを用いた組込みソフトウェア開発に従事されている方,
   従事される予定の方
(2)リアルタイムOSの研究・開発に従事される予定の方

過去にNEXCESSの専門1コースを受講された方は,同じ内容になりますので,
受講の必要はありません.

■前提条件
・リアルタイムカーネルの使用方法(外部仕様)を理解していること
  申込み時にμITRON仕様について知っている必要はありませんが, 開催日
   までに予習してきていただきます.
・C言語のプログラミングができること
・マイクロプロセッサの基本機能(機械語,割込み)について知っていること.
  ただし,SH3について知っている必要はありません.

■特記
(1)撮影に関する協力  
講義の様子を撮影し,復習・講義改善・電子教材開発へ利用する計画があり
ます.皆様の画像・音声が記録され,電子教材として配布される可能性があ
ります.

(2)アンケートに関する協力  
講義の前中後に,アンケートや簡易テストなどを実施する場合があります.
アンケートは,上司や部下の方へ実施する場合があります.これらの調査は,
本教育の効果に関する研究目的のみで実施し,個別のデータは,配布されま
せん.ただし,個人情報が特定されないよう統計処理するなどして,論文な
どで発表される場合があります.

■内容
第1日目
 リアルタイムOSの基礎、ITRON仕様とTOPPERSプロジェクト
 TOPPERS/ASPカーネルの概要、リアルタイムカーネルの構成
 SH3のアーキテクチャ、開発環境とカーネルの構築手順
 リアルタイムカーネルの動作例、システム状態とコンテキスト、ディスパッチャ
第2日目
 TCBとレディキューの構造、待ち状態を表現するためのデータ構造、
 待ちオブジェクトのコントロールブロック構造、割込みハンドラの出入口処理
 サービスコールのコード解説(タスク管理機能、タスク付属同期機能、
 タスク間同期・通信機能)

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お問い合わせ先
 〒464-8601
	名古屋市千種区不老町 C3-2(631)
          大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター
     NEP事務局
  TEL : 052-789-5284
  FAX : 052-789-4237
  E-mail : nep @ nces.is.nagoya-u.ac.jp
  URL :  http://www.nces.is.nagoya-u.ac.jp/NEP
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