(toppers-users 2859) QEMUによるSuperH向けTOPPERS模擬実行について
Shin-ichiro KAWASAKI
kawasaki @ juno.dti.ne.jp
2009年 1月 16日 (金) 00:46:53 JST
川崎と申します。
組込み向けソフトウェアの研究開発業務に従事している者ですが、業務とは別に、
オープンソースCPUシミュレータ"QEMU"によるSuperHプロセッサ模擬に興味を持ち、
開発に参加しております。TRON開発の経験はありますが、TOPPERSは、初心者です。
以下、長文になりますが、TOPPERSとQEMUについて相談させていただけますでしょうか。
現在、QEMUのSuperHシミュレータは、Linuxを起動できるところまで開発が進んで
おりますが、私としましては、Linuxのみならず、TOPPERSについてもQEMU上で動作さ
せたいと考えております。以下2点が、そのメリットとして考えられます。
- LinuxにないTOPPERSの特性を使って、QEMUの問題をたたき出す
(時間にシビアな処理など)
- SuperH向けTOPPERSの活用に、QEMUを活用いただく(実機レス開発)
(ARM向けにSkyEyeを活用されているのと同様のメリットと思います)
上記のようなアイデアを踏まえ、QEMU-SuperHのTOPPERS対応作業を実するべきかどう
か、思案しております。これに関し、以下2点、ご教示いただけますでしょうか。
- TOPPERSのSuperH向け開発は、現在どのような状況でしょうか?
もし、SuperH向けの開発が停止しているのであれば、残念ながら、
TOPPERS向けの作業は見送ります。
- TOPPERSの動作するSuperH向け評価ボードのうち、最新のボードはどれになります
でしょうか。また、TOPPERS対応のSuperH評価ボードを増やすご予定はありますで
しょうか?
現在のQEMU-SuperHの模擬できるCPUは、SH775xとSH7785です。これらのCPUを持つ
ボードのうち、TOPPERSの動作が確認されているボードは、MS7750SE0とAP-SH4A-0A
(アルファプロジェクト)の2点です(ただしMS7750SE0は生産中止)。現時点では、
AP-SH4A-0AをQEMUによりサポートすると良いかなと考えています。より新しいボー
ドへTOPPERSが移植されるのであれば、それにあわせてQEMUのボード拡張を実施
しようかと思います。
(現在のQEMU-SHは、R2D+と呼ばれるボードを模擬しております)
http://japan.renesas.com/fmwk.jsp?cnt=r0p751rlc0011rl_tools_product_landing.jsp&fp=/products/tools/os/Linux/sh_linux/r0p751rlc0011rl/
上記アイデアへのコメント含め、フィードバックをいただけるとありがたく思います。
以上、よろしく御願いいたします。
川崎